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世界から猫が消えたなら あらすじ ネタバレ有 感想まとめ①

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世界から猫が消えたなら(川村元気著)を読んでみました。
読み終えた直後なのでいろんな感情が渦巻いていますが、感想をまとめてみようと思います。
ネタバレになってしまうのは避けられないので、無の状態でこれから読みたい!という方は
先に本を読んでからご覧になっていただいた方がいいかもしれません。
今回は感想まとめその①です。さて、早速ネタバレになりますが(笑)

いきなり冒頭から、これは僕からあなたに宛てた最初で最後の手紙、つまり遺書です という
衝撃的な始まり方をするこの物語。ストーリー全体を通してすべて「僕」視点で進行していきます。
登場人物もニックネームはあるものの具体的な名前が出てくるのはペットの猫くらいで、
他は母さん、父さん、彼女など抽象度が高い呼び方をしているため、読んでいるうちに作品の世界に
引き込まれて、自分がまるで主人公になったかのような錯覚に陥ります。
ちなみに自分は感情移入しすぎて読んでいる途中で泣きました(笑)

文体はすごくナチュラルでちょっと脱力系。
スラスラ読めるので最初から最後まで一気に読んでしまいました。
が、中身はとても深いですね。
「なくてはならないと思っていたものがなくなってしまったら?」というテーマを通して
新たな視点を与えてくれる、気付きの多い作品です。

物語が進んでいく中で5つのものが順番になくなっていきます。
その度に「僕」は何かを感じ、何かを思い出し、大切なことを再確認します。

私も読んでいて主人公の「僕」と一緒に再確認したことが多いのですが、
仕事などで日々の忙しさに追われていると、ある種の思考停止状態になってしまって、
身の回りのことについて立ち止まって考えるタイミングがなかなかないですよね。
そうして考えなくなると流れに身を任せて毎日を過ごしてしまい、日常がマンネリ化。
感情の起伏がないのっぺりとした時間に、いつの間にか支配されてしまいます。

最近そんな感じだなーとか、最近なんか物足りないなーとか心当たりのある方は
是非手に取って読んでみてください。

一気に頭と心をぶち抜かれる感覚。

忘れていたことを思い出させてくれます。
人間に戻れるというと大袈裟かもしれませんけど(笑)
普段自分が読む本はビジネス書がメインで、小説を選択することはほとんどありません。
でも今回、本屋で目にしてふと気になったということは、きっと自分の本能が求めているんだろうと、
思いきって買いました。
読み終えた今、充実感でいっぱいです。

書きたいことがたくさんあるので、消えていったものの種類に合わせて5~6コくらいの記事に
まとめたいと思います。

では、①はこのへんで。

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